公演記録」カテゴリーアーカイブ

琉球歌劇公演‐「浅地紺地(あさじくんじ)・御書院若衆(うしゅいんわかしゅ)

2010年1月に行われた琉球歌劇保存会の公演、琉球歌劇「伊江島ハンドー小」を観に年明け早々から沖縄に出かけたのですが、この年は劇団伊良波の母の日の公演がなく、7月まで歌劇鑑賞はお預けでした。
2010年7月に国立劇場おきなわで開催された普及公演「浅地紺地・御書院若衆」で久しぶりに歌劇の観劇です。

第一部の「浅地紺地」は4つの代表的な歌劇「奥山の牡丹」「中城情話」「恐ろしき一夜」「伊江島ハンド‐小」のオムニバス版で琉球歌劇初心者にとっていろいろな作品を一度に観れて
嬉しいものでした。
出演は大田守邦さんと小嶺和佳子さんのお二人で、大田さんは東京の能楽堂で組踊「女物狂」で人盗人を演じた方です。小嶺和佳子さんは、あとからわかったのですが時代劇今帰仁由来記にもご出演されていたのですが
もう本当にこの時に歌も上手でとてもかわいらしく、すっかりファンになってしまいました(笑)

第二部の「御書院若衆」には伊良波さゆきさんや佐辺良和さんはじめ、劇団伊良波にご出演されている方がたくさん出演されていたので、母の日には観劇できませんでしたが、7月になって劇団伊良波の公演を観ることが
できて嬉しかったです。
この作品もとても面白く、またもや琉球歌劇に魅了されてしまったのでした。
この時の地揺も振り返ってみると恩納裕さんや花城英樹さんといった好きな地揺さんが出演されて
いるので、豪華だったなと感じております。

あらすじや出演者は国立劇場おきなわHPでご確認下さい。
公演情報→沖縄芝居→4
国立劇場おきなわ

沖縄伝統芸能‐琉球歌劇公演‐伊江島ハンド-小(ぐゎー)

2009年12月「歌劇の世界~色に香に」を観に行った時最後に琉球歌劇保存会が1月に「伊江島ハンドー小」を上演するとのアナウンスがあり、「お!伊江島ハンド小!主演は伊良波さゆきさん!これは観たい!!と思いまたもや沖縄に行ってしまいました(笑)
伊江島ハンド小ーと言えば、いろいろ情報収集している時に出会った歌劇のCD!もうこのCDも何度も何度も聴いて生で観てみたいなぁと思っていたものでしたので、なんとか都合をつけたのでした。
主演はのハンド小には伊良波さゆきさん、マチ小には確か知念あきさんだったと思います。
伊江島ハンド小は琉球三大歌劇の一つで真境名吉康の悲哀物語です。
辺土名村に住んでいる美しい娘ハンド小は遭難した伊江島の男加那を助け世話をするうちの恋仲になるのですが、実は加那には妻がいて、ある日妻が迎えに来て、ハンド小に何も告げずに伊江島に帰ってしまうところから物語ははじまります。
もう幕開けから「おお!CDと一緒だ!」と感動したものです(笑)
これ本当にいい作品でした。
でも実は結構怖い作品でもあるのです。
ある意味怪談劇といってもいいくらいです。
もし伊江島ハンド小が上演される予定になっていたら是非劇場まで足を運んで鑑賞して頂きたいと
思います!

沖縄伝統芸能公演‐組踊「花売の縁」「女物狂」国立能楽堂 東京

昔の日記を久々に開いたら2009年の3月に東京の国立能楽堂で開かれた組踊と能の比較公演に出かけていたことが判明しました(笑)
行ったことは覚えていたのですが、この2009年3月だったのか・・
2009年は精力的に沖縄の伝統芸能公演に足を運んでおります。
2009年3月28日
組踊「花売の縁」
指導/瀬底正憲
配役/森川の子  神谷武史
乙樽       宮城茂雄
鶴松       豊永姫子
猿引       赤嶺正一
猿        譜久里紫温
薪木取        瀬底正憲
地謡/歌・三線 比嘉康春・新垣俊道・仲村逸夫
箏 宮里秀明    笛 宮城英夫
胡弓 又吉真也   太鼓 比嘉 聰
狂言(和泉流)「寝音曲」
能(観世流)「芦刈」
2009年3月29日
組踊「女物狂」
指導/宮城能鳳
配役/盗人   大田守邦
男子      知花令磨
母          宮城能鳳
座主         赤嶺正一
小僧一        宮城茂雄
小僧二        新垣 悟
童一      伊波直哉
童二         金城裕斗
童三         平良駿弥
地謡/歌・三線 西江喜春・仲嶺伸吾・花城英樹
箏・笛・胡弓・太鼓1日目と同じ
狂言(和泉流)「鐘の音」
今振り返ると出演者も地揺もとっても豪華です。
先に観た「真珠道(まだまみち)で組踊はとっても興味を持って観ていたのを覚えています。
能はこの時初めて観たのですが、当時の私には・・・
眠かったのを覚えています(笑)
女物狂は琉球宮廷楽劇「組踊」の収録曲でもあったので、「おお!CDと一緒だ」と感動したものです(笑)

琉球歌劇公演「中城情話」配役

2009年母の日に初めて生で観た劇団伊良波「中城情話(なかぐすくじょうわ)」
実はこの時諸事情により東京から日帰りでした(笑)
空港からすぐのレンタカー屋さんでレンタカーを借り豊見城中央公民館に向かい観劇、
その後空港に戻り東京に戻ったのでした。
ちなみにわたくしフランス日帰り(実質0泊2日)もした事あるので沖縄日帰り位なら楽なもんです(笑)
さて中城情話の配役がわかりましたのでご紹介します。
里之子:佐辺良和
阿兄小:神谷武史
うさ小:伊良波さゆき
主:島袋光尋
阿兄小の妹:知念亜紀
今思えばとてもいい配役だなと思います。
佐辺良和さん、神谷武史さん、知念亜紀さんは琉球歌劇の公演によくご出演されており、皆さん好きな役者さん方です。
知念亜紀さんはジュリ役とかとてもかわいらしく歌も上手でいつも楽しく拝見させて頂いております。
佐辺良和さんは琉球舞踊、組踊立ち方を幅広くご活躍されており昨年沖縄としては初めて日本伝統文化財団賞を受賞されました。歌劇の公演では二枚目役が多いですがとてもお似合いだと思いながら観劇しております。

琉球歌劇公演‐「歌劇の世界~色に香に」

2009年10月に続きまして、12月国立劇場おきなわでの企画公演「歌劇の世界~色に香に」
タイトル通り琉球歌劇の世界をたっぷりと楽しめる企画公演でした。

5月に劇団伊良波で伊良波さゆきさんの歌声を聴いてすっかりファンになってしまっていたので
伊良波さゆきさんも出演するし、琉球歌劇の名場面をいいとこどりで紹介するオムニバス形式の公演だったのでとても興味を持ち、12月の年末、またまた沖縄まで足を運んでしまったのでした。

第一部は新しい民謡や流行歌を紹介する演目で、まだメジャーデビュー前の上間綾乃や沖縄民謡界でご活躍
されている松田しのぶ、ザフェーレーとして徳原清文、松田弘一、波田間武雄、松田末吉の面々がご出演されています。
第二部は歌劇の名場面を集めた演目で、これまたちゃんと全部観てみたい!と思える作品群でした。
スーヤヌパーパーで演じられた當間武三は若くしてお亡くなりになってしまい残念ですが最初から
笑え楽しい演目でした。大人の事情でURLは載せられませんが、YouTubeでお名前で検索すると動画をご覧
頂けたと思います。
最後は伊良波さゆき、照喜名朝史、大湾三瑠による「仲直り三良小」という作品で、短編ですが
とても楽しい作品でした。
大湾三瑠もよく劇団伊良波の舞台に出演されている方で、好きな役者さんの一人でもあります。
この「歌劇の世界~色に香に」を観てますます琉球歌劇の世界が好きになってしまったのでした。

詳細は公演情報‐沖縄芝居‐4でご覧下さい。
国立劇場おきなわ

琉球歌劇公演‐歌劇「染屋の恋唄」‐

琉球歌劇の公演はどうやら5月の母の日と9月の敬老の日に行われるという事がわかりました。
9月の敬老の日には劇団伊良波の公演を観に再度沖縄を訪れました。
今ちょっと資料がすぐに出てこないのでこの件につきましてはまた改めて書きたいと思います。

2009年10月国立劇場おきなわで行われた沖縄芝居公演、歌劇「染屋の恋唄」を観に再度の訪問です(笑)
第一部喜歌劇「月夜」
第二部歌劇「染屋の恋唄」

あらすじ等は国立劇場おきなわのホームページにて確認して下さい。
公演情報‐沖縄芝居‐4にてご覧頂けます。
国立劇場おきなわ

もう本当に両作品共楽しい作品でした。
第一部の「月夜」から笑いっぱなしでした。
第二部の「染屋の恋唄」これも本当に楽しめました。

国立劇場おきなわのいいところは芝居公演に字幕が表示されること。
言葉がわからない県外の人間にとってはとてもありがたいのです。
雰囲気だけでも十分楽しめますが、やはり言葉がわかるともっと楽しむことができます。
こうして琉球歌劇の魅力にどんどんはまって行きました。
この年は結構国立劇場おきなわで歌劇の公演が多く上演された年でもあり、次回もまた
沖縄に行くことになるのですが、今日はこのへんで。

琉球歌劇公演‐伊良波冴子・伊良波さゆき母の日公演(劇団伊良波)

2008年の7月に健康診断を受診するために訪れた那覇市内の医療機関でたまたまテレビから流れてきた
琉球歌劇「音楽家の恋」
首里城で琉球舞踊を観て興味を持って、またそこで演奏されていた琉球古典音楽を聴いて、沖縄に初めて来たときに耳にしてそれ以降聴いてきた沖縄民謡。
自分の好きな要素が全部入っていてテレビに釘付けになって見入ってしまいました。
いろいろ検索してみると琉球歌劇という演目を得意とする劇団は劇団伊良波であるというのがわかり、
どうやら母の日に公演するらしいという事がわかりました。
(別の記事にも書いてありますが、テレビで観たのも劇団伊良波で、残念ながら若くして亡くなった伊良波晃が主演を務めていたのでした)

2009年母の日にまたまた沖縄へやってきました。
場所は確か豊見城中央公民館。
公民館??と思いましたが沖縄の公民館って侮る事なかれ、すごく大きくて立派なホールでした。

演目は「中城情話(なかぐすくじょうわ)」
あらすじを簡単に説明すると中城の伊舎堂という所に用事で来た首里の美男の侍里之子が花摘みを
していた美童のうさ小(ぐゎー)という女性に一目ぼれして恋仲になっちゃったけどうさ小には
いいなずけがいてその許婚を振り切って・・・といった恋物語です。

もう幕開けから感動しました。
あのテレビで観た琉球歌劇とおんなじで、昔風の着物を着た役者さんがセリフを歌いながら踊ったり、歌三線や笛、胡弓といった地揺さん達の演奏であったりと自分の好きな要素が全部入っていました。
「おお!これだ!」と心の中で叫んでいました(笑)
正直言葉は沖縄のうちなーぐちと言って全く分からなかったけどとにかくすっかり琉球歌劇に
魅了されてしまったのでした。
なかでも確かうさ小役だと思いますが伊良波さゆきさんがとてもかわいらしく演じられていて
歌もとても上手ですっかりファンになってしまいました。

これ以降毎年母の日は劇団伊良波の公演を観に今日までかかさず沖縄に通っております(笑)

沖縄伝統芸能‐沖縄芝居公演‐国立劇場おきなわ開場5周年記念公演「時代劇今帰仁由来記」

2009年2月に続けて、再度の沖縄訪問です(笑)
琉球歌劇という言葉も後から知ったのですが、2008年7月に沖縄の医療機関でたまたま会計を待っている時に
テレビから流れてきた琉球歌劇「音楽家の恋」
もう本当に自分の好きな要素が全部入っている!と釘付けになってしまいました。
2月に国立劇場おきなわへ行った際に、この公演のパンフレットをみてみると、琉球王朝時代の昔の服を着ている人が写っているではないですか!
これだ!と思って1か月もたたないうちに再度国立劇場おきなわに足を運びました。
観た感想は「あれ?なんか違う・・・」
私のテレビで観たものは役者さんが歌いながらセリフをしゃべっていて、沖縄の音楽が流れていて、
沖縄の芝居は全部そういうものだと思っていました。
沖縄の芝居は大きく琉球歌劇・セリフ劇・時代劇と3つに分類されているみたいで私がテレビで観たのは
琉球歌劇、今回観たのは時代劇だったのでした。
でもこの公演、沖縄の音楽も使われていれ、内容自体はとっても良かったです。
しかも字幕付き。
今から振り返ると、琉球歌劇にも出演されている役者さんもたくさん出演されているし、地揺(ぢうてぃ)と
5周年記念、豪華だったんだなと感じております。
次回いよいよあのテレビで観たのと同じ雰囲気の琉球歌劇の公演を観に行きます!

芝居の詳細等は国立劇場おきなわのHP→公演情報→芝居公演→5にてご確認下さい。

国立劇場おきなわHP

沖縄伝統芸能ー琉球古典音楽公演ー「三線音楽・三絃と歌がおり成す悠久の美」

2009年1月に東京で組踊「真珠道」をこの目で見てすっかりはまってしまい、この年から沖縄伝統芸能公演を
求めて沖縄詣でが始まります。

2月は国立劇場おきなわ開業5周年記念「三線音楽‐三絃と歌が織り成す悠久の美」に出かけました。
これは東京の国立劇場で「真珠道」を観た際に国立劇場おきなわのブースでチケットを発売していて
思わず買ってしまったのでした。

沖縄の代表的な楽器でもあり、伝統芸能を支える「三線(さんしん)」を主役とした公演で、琉球古典音楽には安冨祖流・野村流・淡水流とあるのですがそれぞれの流派の演奏と人間国宝である三氏を迎えての、今から思えばとっても贅沢な公演でした。

第一部は幕開け 古典音楽の広がりと題して かぎやで風で全員での斉唱で始まり
淡水流の世界・野村流の世界・安冨祖流の世界とそれぞれの流派による古典音楽です。
第二部は人間国宝三氏による演奏でそれぞれ
照喜名朝一の世界・城間徳太郎の世界・島袋正雄の世界ととっても豪華な公演でした。

この公演では、第一部の野村流の世界で独唱された與儀朋恵さんが「恩納節」を
ピンクの着物を着てとっても楽しそうに歌われていたのがとっても印象的でした♪

公演のプログラム等は下記の国立劇場おきなわのHPで確認頂けます。
公演情報→音楽→4
国立劇場おきなわ
http://www.nt-okinawa.or.jp/

沖縄伝統芸能ー組踊との出会いー

さていよいよ東京へ戻る前日。
東京ではなかなか沖縄音楽のCDを入手するのは難しいので、国際通りにある沖縄の音楽がとても充実している
レコード屋さんに出かけました。
琉球舞踊を観て生で地揺を聴いたので古典音楽のCDを1枚選び、さてもう1枚位買うかと思い、あれこれ探していると1枚のCDのジャケット写真に目を奪われました。
タイトルは琉球楽劇「組踊」ジャケット写真は綺麗な着物を着た女性の姿でした。
組踊って何??初めて聞く言葉でしたが、ジャケットの写真で購入(笑)
これが組踊との出会いでした。

その後、東京の国立劇場で上演された組踊「真珠道(まだまみち)」を生で観てすっかり虜となってしまい、沖縄の伝統芸能にはまって行ったのでした。
組踊とは?
下記の国立劇場おきなわのサイトでご覧頂けます。
文化デジタルライブラリーでは音楽や動画等もお楽しみ頂けます。
その他沖縄の伝統芸能に関しての解説もあるので是非ご訪問ください。
国立劇場おきなわ